大塚 史津
毎日、違うセットを塗装する。だから奥が深くて、ワクワクが止まりません。
美術部 美術塗装課
大塚 史津
Shizu Otsuka
2018年入社/名古屋芸術大学 映像メディア学科卒
入社のきっかけは?
就職活動では、最初はおもちゃ会社の企画・開発職に興味を持っていたのですが、卒業制作が忙しくなり、秋になって再スタート。角川大映スタジオの会社説明会に参加し、塗装の現場を見学させてもらったことがきっかけとなりました。映画やドラマなどの映像作品が好きで、その現場に関われることが大きな魅力だったこと。そして塗装によってセットを表現することが、すごく格好いいと思ったのです。大学では美術をやっていませんでしたが、思い切って入社することにしました。
仕事の内容は?
撮影に必要なセットに塗装を施す役割です。デザイナーさんと打ち合わせをし、そのイメージを確認。大道具さんとスケジュール等の会話を重ねながら、素材や色、エイジングなど、必要とされる表現を生み出していくのです。塗装は一人で仕上げることも、チームを組んで行うこともあります。現場が立て込むと急遽ヘルプに入ることもありますよ。こういう仕事は職人というイメージがあるかと思いますが、協力・協調性もすごく大事。もちろん塗装スキルは大切ですよ。でもそれ以上に、コミュニケーションをしっかりと取ることが求められる仕事です。
やりがいを感じる瞬間は?
やはり仕上がりを褒められるとうれしいですね。デザイナーさんはもちろんですが、何気なく現場に来たスタッフから「このセット、すごいね!」と言われると、思わず笑みがこぼれます。以前に映画のセットで漆風に仕上げたものを、監督の意向で木目に変更したいと言われ、1日で仕上げたことがありました。そのスピード対応と仕上がり具合に驚かれ、高い評価を受けたことは大きな自信となっています。また、映像作品はずっと残りますし、クレジットにも自分の名前が刻まれます。両親もすごく喜んでくれるので、それもやりがいの一つです。
会社の良いところは?
休みが取りやすいことです。繁忙期はどうしても残業になり、土日に撮影が入ることもあります。でも、振替休日がちゃんと取れますし、自分の希望日を申請できますからストレスはありません。逆に平日休みのほうが、どこに行くにも空いているので、便利に活用しています。また、上司や先輩たちがすごく面倒見がいいことも良いところですね。相談すれば手を止めてしっかり教えてくれますし、作業後は必ずチェックしてくれて「いいじゃん!」と褒めてくれます(笑)。ちょっとしたひと言ですが、すごく気持ちよく働けます。
現在の目標は?
デザイナーさんから指名で仕事を依頼されるようになりたいです。「あなたの塗りが必要」と言われる存在になれれば最高です。そのためにはまだまだ経験不足ですし、知識も足りません。いまはもっと塗料に詳しくなるために勉強を重ねているところです。「この塗料はこういう成分で構成されているから、こういう仕上がりになる」と理解できれば、さらに表現力が広がるでしょう。それに仕事がもっともっと楽しくなるはずです。どんなことにも好奇心を持ち、貪欲に知識を吸収する。それがいま、私のやるべきことです。
どんな人と一緒に働きたい?
物事を柔軟に考えられる人です。私たちはアーティストではありません。いかにデザイナーさんの理想を表現するかが求められることであり、そこに個性を出すというのはちょっと違いますから。あとは先ほども述べましたがコミュニケーション力ですね。積極的に何でも聞く姿勢がないとミスにつながります。何より成長速度が速まりません。ぜひ、何事にも前向きにチャレンジし、会話をする姿勢を大事にできる人に仲間になって欲しいと考えています。

SCHEDULEある1日のスケジュール

  • 9:00
    デザイナーの方と打ち合わせ。細かな部分まで確認し、仕上がりイメージを共有します。
  • 11:00
    イメージをもとにサンプルをつくることも。実際に色を塗り、本番に備えます。
  • 13:00
    一人ひとりが持つスキルや知識を、しっかりと後輩にも伝授します。
  • 16:00
    道具のメンテナンスも大事な仕事。残った塗料をきちんと洗い流しておきます。
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